季節の変わり目の不調は、「梨」で和らげる
2024/09/20
一般的に季節が移り変わる時期には、体調を崩しやすいといわれています。夏と秋のはざまでは、発汗・だるさ・胃腸の疲れなどの「夏バテ」症状が残っていながら、秋の「乾燥」と「冷たい空気」にさらされる、季節の移り変わりのなかでも特に不調を招きやすい時季です。
そんな過酷な時季に実る梨の効能は、薬膳では「体にこもった熱を冷ます」「肺や喉を潤す」などの効果が期待でき、夏と秋のはざまにとても適しています。
目次
梨が持つ健康効果
梨はその豊富な水分含量が特長で、発汗による水分喪失を補うのに最適です。梨を食べることで脱水症状を予防し、体の水分バランスを保つことが助けられます。また、梨には食物繊維が豊富に含まれており、消化を助け、腸内環境を整える働きがあります。さらに、梨にはビタミンCや抗酸化物質も含まれており、免疫力を高める効果もあります。梨はカリウムを比較的多く含みます。 カリウムは利尿作用もあり体内の塩分を排出するのでむくみ解消やデトックス効果が期待できます。 水分が多く含まれる梨は、汗をかいて失った水分やカリウムなどのミネラル類を補給するのに最適! また、梨に豊富に含まれるアスパラギン酸には疲労回復効果があり、水分とともに栄養補給ができます。
腸内環境の救世主!梨の食物繊維の力
特に注目すべきは、その豊富な食物繊維です。梨に含まれる食物繊維は、腸の働きをサポートし、消化を助けるだけでなく、腸内環境を整える効果があります。腸内環境が整うことで、免疫力が向上し、体調不良を予防することができます。梨にはビタミンCや抗酸化物質も含まれており、疲労回復や体の免疫力向上にも貢献します。
潤いを補ってくれる梨のレシピ紹介
梨はその豊富な水分量により、体の水分補給を助けてくれます。また、梨に含まれる食物繊維は、腸の動きをスムーズにし消化を助けるため、食欲が低下しがちな夏でもおいしくいただける食材です。さらに、梨にはビタミンCやカリウムも含まれており、免疫力を高める効果や、体内の水分調整を助ける役割も果たしています。 今回は、簡単に作れる梨を使ったレシピを紹介します。梨をスライスしてヨーグルトと混ぜるだけのヘルシーデザートや、さっぱりとした梨のスムージーは、暑い日にもぴったりです。乾燥による声枯れや咳のある時はそのまま食べるよりもすりおろしたりジュースにしたりして、喉を潤すようにゆっくり摂ると効果的です。
喉が痛い時の救世主
季節の変わり目は体の不調も複雑ですよね。空咳が出たり、熱はないのに喉の痛みが出ることはありませんか?梨には喉の痛みを和らげる効果があると言われています。薬膳では、梨には咳を鎮めて痰を出しやすくする効果、肺を潤す効果、炎症を抑える効果があるとされている。東洋医学でも、風邪を引いたときにもいいとされている。
オススメの食べ方は、梨をすりおろし、ガーゼで絞った汁を飲み、ショウガの絞り汁とハチミツを加えて温めるホットジュースも咳と痰に効きます。絞るのが面倒な場合は、種をとり、丸ごとレンジで6分チン!そのまま食べちゃってOK!梨のコンポート風です。
とはいえ、食べすぎには注意!
梨は90%が水分なので、食べすぎると体を冷やしてしまいます。1日に1個程度なら問題ありません。子どもならその半分程度にとどめておきましょう。
あと、注意するべきなのはアレルギー反応です。カバノキ科(ハンノキ、シラカンバ)の花粉症のある方は、梨を食べると口腔アレルギー症候群を引き起こす可能性があります。必ずではないので、食べてはいけないというものではありません。適量を守って秋の味覚を楽しんで下さいね。
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